2017年02月19日
~お仏台~ (2017/2/19号)
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昨年他界した母のお位牌は、今、うぷの家にあります。
家を建てる時、お仏壇を置く事をまったく想定していなかったので、四十九日を迎える頃、うぷはにわかに慌てました。
仏具店にお仏壇を見に行きましたが、どれもしっくり来ません。
それにしっくり来るのがあっても、想定外のお仏壇、一体どこに置いたらいいんだろう…。
いろいろ考えた末、リビングの隣にある和室がよかろうと思いました。
使ってない部屋だし、母も生前泊まった事があるし…。
そこで主人に「お仏壇、和室に置こうと思うんだけど」と提案したところ、
「なんで和室なの!? リビングに置いてあげなきゃ淋しいじゃない!」
なんと、実の娘の心の冷たさがにわかに露見する羽目に…(+_+;;
こうしてお位牌はリビングに置く事に決り、とりあえずカウンターに場所をしつらえました。
でも、肝心のお仏壇は決まらないまま…。
最近、優柔不断に磨きのかかったうぷ、なんだかこのまま決まらないような気がする…。
自分の事ならいいけれど、今回は母のお位牌の事。
一刻も早く、ゆっくりと落ち着ける場所に置いてあげたい。
お仏壇には、「〇〇がなくちゃいけない」「△△にしなければならい」といった、いくつかの条件みたいなものがあるようです。
そういう事、うぷは気にし始めるととことん気になっちゃうのですが、今回は母の菩提寺のご住職がおっしゃっていた、
「ご家族が自然に手を合わせる事が出来れば、そこがお仏壇なんですよ。」
との言葉だけを心にとどめ、以前、奇跡の収納棚*を作ってもらった家具職人・和久さんに相談、カウンターの一角に、お位牌を置く場所を作ってもらう事にしました。
うぷが、家具職人・和久さんに最初に聞かれた事は、おそらく日本中のどの仏具屋さんへ行っても、お仏壇を買う時にわざわざそんな事は聞かないでしょう、というような事。
「お母様はどんな印象、どんな性格の方でしたか?」
収納棚の時と同じく、和久さんは母の事、うぷの想いを丁寧にヒアリング、そしてその材料を求めて、下仁田の材木屋さんまで出向いてくれました。
和久さんが母のために選んでくれたのは、木目の美しい一枚の欅(けやき)の板…。
その板は、古い欅の根元から切り出されたもので、一本の重い大木を支え続けた場所です。
複雑に曲線を描いた年輪が、その木の重さと、支え続けた年月を物語っていました。
和久さんは言いました。
「この木のように長い年月ご家族を支えて来たのだから、この板が、お母様に一番ふさわしいと思います」
先日、きれいに磨かれ、年輪もひときわくっきりと浮かびあがった板で、お位牌を置く場所が出来上がりました。
カウンターより高い位置にあるので、ちょうど写真の中の母と視線が合います。
それは、お仏壇とは言い難いので、「お仏台」と言ったところでしょうか…。
切り出された板は、その樹齢と同じ年月、使う事ができるそうです。
この板の、これらかの年月より、うぷたちは長生きは出来ないでしょう。
だらか、それはもう「永遠」という事…。
こうして、母のお位牌は、ようやく終のすみかに落ち着きました。
これから、母のお位牌とうぷの想いを支えてくれる事になるその板は、樹齢 80余年…。
母が生きたのと同じ年月です……。
それでは
また来週~(^-^)/~
昨年他界した母のお位牌は、今、うぷの家にあります。
家を建てる時、お仏壇を置く事をまったく想定していなかったので、四十九日を迎える頃、うぷはにわかに慌てました。
仏具店にお仏壇を見に行きましたが、どれもしっくり来ません。
それにしっくり来るのがあっても、想定外のお仏壇、一体どこに置いたらいいんだろう…。
いろいろ考えた末、リビングの隣にある和室がよかろうと思いました。
使ってない部屋だし、母も生前泊まった事があるし…。
そこで主人に「お仏壇、和室に置こうと思うんだけど」と提案したところ、
「なんで和室なの!? リビングに置いてあげなきゃ淋しいじゃない!」
なんと、実の娘の心の冷たさがにわかに露見する羽目に…(+_+;;
こうしてお位牌はリビングに置く事に決り、とりあえずカウンターに場所をしつらえました。
でも、肝心のお仏壇は決まらないまま…。
最近、優柔不断に磨きのかかったうぷ、なんだかこのまま決まらないような気がする…。
自分の事ならいいけれど、今回は母のお位牌の事。
一刻も早く、ゆっくりと落ち着ける場所に置いてあげたい。
お仏壇には、「〇〇がなくちゃいけない」「△△にしなければならい」といった、いくつかの条件みたいなものがあるようです。
そういう事、うぷは気にし始めるととことん気になっちゃうのですが、今回は母の菩提寺のご住職がおっしゃっていた、
「ご家族が自然に手を合わせる事が出来れば、そこがお仏壇なんですよ。」
との言葉だけを心にとどめ、以前、奇跡の収納棚*を作ってもらった家具職人・和久さんに相談、カウンターの一角に、お位牌を置く場所を作ってもらう事にしました。
(参照:奇跡の収納棚 ⇒ http://osakana.gunmablog.net/e373584.html)
うぷが、家具職人・和久さんに最初に聞かれた事は、おそらく日本中のどの仏具屋さんへ行っても、お仏壇を買う時にわざわざそんな事は聞かないでしょう、というような事。
「お母様はどんな印象、どんな性格の方でしたか?」
収納棚の時と同じく、和久さんは母の事、うぷの想いを丁寧にヒアリング、そしてその材料を求めて、下仁田の材木屋さんまで出向いてくれました。
和久さんが母のために選んでくれたのは、木目の美しい一枚の欅(けやき)の板…。
その板は、古い欅の根元から切り出されたもので、一本の重い大木を支え続けた場所です。
複雑に曲線を描いた年輪が、その木の重さと、支え続けた年月を物語っていました。
和久さんは言いました。
「この木のように長い年月ご家族を支えて来たのだから、この板が、お母様に一番ふさわしいと思います」
先日、きれいに磨かれ、年輪もひときわくっきりと浮かびあがった板で、お位牌を置く場所が出来上がりました。
カウンターより高い位置にあるので、ちょうど写真の中の母と視線が合います。
それは、お仏壇とは言い難いので、「お仏台」と言ったところでしょうか…。
切り出された板は、その樹齢と同じ年月、使う事ができるそうです。
この板の、これらかの年月より、うぷたちは長生きは出来ないでしょう。
だらか、それはもう「永遠」という事…。
こうして、母のお位牌は、ようやく終のすみかに落ち着きました。
これから、母のお位牌とうぷの想いを支えてくれる事になるその板は、樹齢 80余年…。
母が生きたのと同じ年月です……。
それでは
また来週~(^-^)/~
Posted by うぷ at 23:31│Comments(2)
│先週までのうぷ
この記事へのコメント
♥ ぐーたら主婦?!さん
お仏壇、ご実家にあるなら充分じゃないですか~(^o^)
形骸化したお仏壇より、故人を悼む想いがなにより一番大切だと思います。
ぐーたら主婦?!さんのお母様も、きっとリビングの棚から子供や孫の毎日を見守っていますよ~(^-^)
ぐーたら主婦?!さん、もしかしたら、あんまりぐーたらしてると叱られちゃうかも…(^o^;;
お仏壇、ご実家にあるなら充分じゃないですか~(^o^)
形骸化したお仏壇より、故人を悼む想いがなにより一番大切だと思います。
ぐーたら主婦?!さんのお母様も、きっとリビングの棚から子供や孫の毎日を見守っていますよ~(^-^)
ぐーたら主婦?!さん、もしかしたら、あんまりぐーたらしてると叱られちゃうかも…(^o^;;
Posted by うぷ at 2017年02月22日 21:46
改めて考えさせられます(..)
御主人優しいですね(^^)
私はとうとう仏壇は用意しませんでした(-_-;)……実家にあるからいっかぁ……なんて考えてでした(..)
『想いがあれば人それぞれ』…と考えリビングの棚にちょこんと写真が鎮座しています。
お母様の年齢と同じ年輪の切り株台なんて( 〃▽〃)粋な大工さんですね(^^)
カウンターならいつでもうぷさんのそばで寂しくないですね
お金がたまったら私もうぷさんの大好きな大工さんに会いたいなあ…
御主人優しいですね(^^)
私はとうとう仏壇は用意しませんでした(-_-;)……実家にあるからいっかぁ……なんて考えてでした(..)
『想いがあれば人それぞれ』…と考えリビングの棚にちょこんと写真が鎮座しています。
お母様の年齢と同じ年輪の切り株台なんて( 〃▽〃)粋な大工さんですね(^^)
カウンターならいつでもうぷさんのそばで寂しくないですね
お金がたまったら私もうぷさんの大好きな大工さんに会いたいなあ…
Posted by ぐーたら主婦?! at 2017年02月20日 07:21